未読の本を発見 一気読みしたさだまさし氏の作品
先日、自宅の本棚がパンパンになっていたので整理をしました。
電子書籍が便利なことがわかっていても、紙ベースの「本」が好きです。
小説を読む場合、電子書籍だとなぜかストーリーが頭に入りにくく、感情移入ができません。
目的がなくても書店に立ち寄り、新刊などをパラパラめくって斜め読みすることが好きです。Amazonでレビューを読みながら「ポチッ!」とするのも好きです。
ついついまとめ買いしてしまい、読まずに本棚に置き去りにしてしまうこともしばしばで…。
そんなこんなで、本棚が定員オーバーとなっていたので整理をしたところ、
「いつ買っただろう?」「私が買ったのか?」「誰かに借りて読まなかった本?」など、購入した記憶がない本がゴロゴロでてきました。
その中に、面白くて休日に一気読みした本があります。
シンガーソングライターのさだ氏です。
お若い方はあまりご存じないかもしれませんが…とにかく面白かったのです。
2009年に出版され、岡田将生君主演で映画化されたそうです。
物語は、主人公が高校時代に精神を病んでしまう流れと、現在、遺品整理業という職に就き成長していく姿がパラレルに展開していくというものです。
主人公の心の機微や魅力的な登場人物にすっかり引き込まれました。
それにしても、遺品整理業という重い題材を取り上げたさだ氏、かなりリアルな描写が多かったのですが、取材にも注力したのでしょう。
根底に重い題材が敷き詰められているのだけれど、文章から温かみが感じられ、読後の心がじんわりするような充足感が大きかったです。
作品を読みながら、そういえば以前、さだ氏の他の作品「解夏」「眉山」を読んでファンになったのだと思い出しました。
よって、この本を買ったのは紛れもなく私でした。